8.1 導入前の確認事項
ここでは、PacketiX VPN Client 2.0 をインストールする前に確認しておくべき項目について解説します。
8.1.1 動作環境の確認
PacketiX VPN Client
をコンピュータにインストールする場合は、事前にそのコンピュータのハードウェアおよび使用するオペレーティングシステムが PacketiX VPN
Client 2.0 に対応しているかどうかを確認する必要があります。
PacketiX VPN Client は Windows および Linux に対応していますが、正式にサポートされているオペレーティングシステムは Windows 2000 以降
の Windows オペレーティングシステムのみです。その他のオペレーティングシステムに PacketiX VPN Client をインストールすることは可能ですが、自己責任となりますのでご注意ください。PacketiX VPN
Client の動作環境については、「12.2 PacketiX VPN Client 2.0 仕様」 をお読みください。
なお、PacketiX VPN Client をインストールする前には、必ずインストール先のコンピュータのデータのバックアップ
(Windows の場合はシステムレジストリを含む) を作成してください。
| 本マニュアルでは Windows 版の VPN Client
のインストール方法のみを解説しています。Linux 版の VPN Client
のインストール方法についてはサポート対象外のため解説していません。また、自力で Linux 版 VPN Client
をインストールする知識をお持ちでない場合は、Linux 版 VPN Client を使用しないでください。 |
8.1.2 ネットワーク接続環境
VPN Client が目的の VPN Server に接続するためには、VPN Client
をインストールしようとしているコンピュータと目的の VPN Server が動作しているコンピュータとの間で、下記の方法のいずれかによって
VPN 通信が可能である必要があります (これらの接続方法の詳細については、「4.4 VPN Server への接続方法」 をお読みください)。
- 直接 TCP/IP 接続
- HTTP プロキシサーバー経由接続
- SOCKS プロキシサーバー経由接続
もし VPN Client で VPN
接続を行いたい環境のネットワークが上記の情報を満たしているかどうかわからない場合は、事前にネットワーク管理者に VPN Client
を使用することができるかどうかをお問い合わせください。
8.1.3 競合する他のソフトウェア
VPN Client
をコンピュータにインストールして使用するクライアントコンピュータに他社製のパーソナルファイアウォールソフトウェアやアンチウイルスソフトウェアがインストールされている場合は、それらのソフトウェアとの競合が原因で
VPN Client の動作速度が低下したり、クライアントとしての動作が妨害されたりするようなことがないように十分ご注意ください。
もしこれらのソフトウェアが原因で VPN
機能が正しく動作していないような兆候がある場合は、これらのソフトウェアを一時的に無効にしてみて再試行してみてください。
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