PacketiX VPN 2.0 マニュアル 第2章 PacketiX VPN 2.0 全般マニュアル 2.5 VPN クライアント接続マネージャ |
2.5 VPN クライアント接続マネージャ
PacketiX VPN クライアント接続マネージャは、Windows コンピュータに PacketiX VPN Client 2.0
がインストールされる際に同時にインストールされる、PacketiX VPN Client
を制御するためのユーザーインターフェイスです。ここでは、VPN クライアント接続マネージャについて解説します。
2.5.1 VPN クライアント接続マネージャとは
PacketiX VPN クライアント接続マネージャは PacketiX VPN による VPN
システムを使用する上で、一般のエンドユーザーが直接操作する唯一のソフトウェアです。PacketiX VPN
クライアント接続マネージャを使用すると、VPN Client の制御を行い、新しい接続設定や仮想 LAN
カードを作成したり、その接続設定を使用して PacketiX VPN Server に接続したりすることが可能です。
なお、VPN クライアント接続マネージャおよび VPN Client についての詳細は、「第4章 PacketiX VPN Client 2.0 マニュアル」 をお読みください。

図2-5-1 VPN クライアント接続マネージャ |
2.5.2 VPN クライアント接続マネージャの対応システム
PacketiX VPN クライアント接続マネージャは PacketiX VPN Client の Windows
版が対応しているオペレーティングシステムすべてで動作します。詳しくは、「12.2 PacketiX VPN Client 2.0 仕様」 をお読みください。
2.5.3 VPN Client との統合
PacketiX VPN クライアント接続マネージャは PacketiX VPN Client サービス (VPN Client
の機能を提供するバックグラウンドサービス) と密に連結して動作します。クライアント接続マネージャは VPN
クライアントコンピュータを操作するエンドユーザー向けのフロントエンドソフトウェアであり、下記のような特徴を備えています。
- ほぼすべての操作をマウス操作によって行うことができ、キーボード入力を必要とするのはごく一部の必要項目の入力時だけです。
- タスクトレイに常駐し、クライアント接続マネージャのウインドウを開かなくても素早く操作を行うことができます。
-
接続マネージャを開く際のパスワードを設定することができます。これにより、同じコンピュータを使用していてもパスワードを知らない第三者が勝手にそのコンピュータの
PacketiX VPN Client サービスを使用することはできなくなります。
- 事前にリモート管理を許可していれば、別のコンピュータで動作している PacketiX VPN Client 2.0
サービスに接続して制御を行うことができます。
- Linux 版 PacketiX VPN Client 2.0 サービスに接続して操作することもできます。
2.5.4 制限事項
PacketiX VPN クライアント接続マネージャには、下記の制限事項があります。
- Windows 版のみ用意されています。したがって、Linux 版 PacketiX VPN Client 2.0 を
localhost から制御するために使用することはできません (別の Windows 端末から Linux 版 PacketiX
VPN Client 2.0 にリモート接続して制御することはできます)。
- GUI
ソフトウェアのため、コマンドラインからの入力によって動作させることは困難です。したがって、スクリプト状のコマンド列を読み込ませることによって色々な管理を自動化させることは容易ではありません
(別の GUI 操作の自動化ツールを使用すれば可能ですが、一般的ではありません)。
上記のような制限事項にかかるような管理を行いたい場合は、VPN コマンドライン管理ユーティリティ (vpncmd)
を使用することをお勧めします。vpncmd については、「2.6 VPN コマンドライン管理ユーティリティ (vpncmd)」 および 「第6章 コマンドライン管理ユーティリティマニュアル」 をお読みください。
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